「旅に出よう 」- 五十嵐春仁 - ここから展2025

COMING SOON

作家名：五十嵐春仁
タイトル：「旅に出よう」
表現方法：雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具、色鉛筆
サイズ：横912mm×縦654mm

【作品について】
旅先などで思い出として記録した“ブレのある写真”は、残像となって時に被写体の存在を曖昧にします。そんな一枚の写真を絵におこすことで「絵画は現象を超えられるのか」という問いを打ち立てました。筆跡が露光によって引き起こされる現象を辿るとき、それは模倣でありながらも同時に別のイメージを表出します。実体あるものが絵画や写真といったような互いに二次元の平面的な制約を受ける媒体を介することで、枝葉状に分離しながら変容していくのです。ここに私は無限の可能性を見出しました。無限に広がるイメージは空間的かつ時間的に、三次元を超えた存在になることができるのです。この作品を鑑賞することで自身のスマホの中に眠っている“ブレた写真”が愛着を持って見えてくると嬉しいです。

【略歴】
2003年生まれ、東京都出身
2024年武蔵野美術大学造形学部日本画学科入学　2025年現在学部２年在籍

【展示・受賞歴】
【グループ展】
2024
「五美術大学交流展 第一回小作品展」デザインフェスタギャラリー原宿（東京）
「銀座 MOGA Student Edition 〜未来の人気作家を目指す学生作家〜」画廊一兎庵（東京）
「深夜の美術展」Grass Wall（東京）
「CONCEPT」DOME HILL HONGO 貸し画廊 D＆S（東京）
「MEITETSU Art Gallery」名古屋鉄道 栄町駅・大曽根駅・小幡駅（名古屋）
「五美術大学交流展 第二回小作品展」銀座アポロ昭和館 YOHAKU（東京）
「Shish×art vol.17」ちるちるみちる（東京）
2025
「物語り展」画廊一兎庵（東京）
「The Square vol.3」横浜赤レンガ倉庫 1 号館 2F スペース（東京）
「2024 年度 五美術大学交流展」銀座洋協ホール（東京）
「cave」ROPPONGI STRIPE’S SPACE（東京）
「なんだお前〜タマビ／ムサビ日本画男子展〜」U-STUDIO（東京）
「interactive -youth-」ギャラリー檜 B・C（東京）
「原画展示 in LA」Paper Bird Market（ロサンゼルス）
「Shibuya Art Museum 2025」SHIBUYA SACS（東京）
「青い帷／一閃の赤」画廊一兎庵／アートスペース銀座ワン（東京）
「七夕団扇展」画廊一斗庵（東京）
「ここから」ギャラリー国立（東京）
「Cross over」JCCAC 賽馬會創意藝術中心（香港）

【創作活動への思い 】
日常生活の中で、その時々に感じた違和感や疑問をもとに作品を制作しています。この世は言葉や理屈では説明できない不可解な事象、事柄で溢れています。そのような三次元では表現できないものを二次元に落とし込むために絵を描いています。しかし時として二次元は不自由であり、我々に牙を向いてくる場面もあります。だからこそ面白いのです。やがて作品は作者の手元を離れ、不特定多数の人間の存在によって初めて「完成」します。作り手と鑑賞者の相互作用によって作品は一人歩きし始め、その道中で意味を失ったり増幅させたりしていきます。私は作り手なので、作品が意味を見失わずに半永久的に存在できるように常に創意工夫していけたらと思います。。