「憧れ」- 川邊琴音 - ここから展2025

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作家名：川邊琴音
タイトル：「憧れ」
表現方法：雲肌麻紙、水干絵具、岩絵具、透明水彩絵具
サイズ：縦530mm×横455mm

【作品について】
他人と比較し、憧ればかり抱いて自分の良さを見失いそうな時に、太陽に向かって堂々と咲いているひまわりがとても眩しく見えました。自分もあんな風に堂々と自信を持ちたいと思い、自画像とひまわりをモチーフとしてこの作品を描きました。
　色彩は黄色やオレンジ、赤褐色など暖色系でまとめることで、生命力や情熱、そして太陽のような明るさを象徴しています。特に唇や指先の赤色が画面全体に強いアクセントをいれて、感情の強さと自分自身の内面的な力強さを表現しています。
　この作品における色の重なりは、絵全体に深みと温かみを与える重要な要素となっています。特に肌の部分では、複数の色を何層も重ねて、単一の色では表現しきれない複雑な陰影や立体感が生みだしています。この色の重なりによって、光のあたり方や肌の質感、内面までが表現されているように感じる事ができます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【略歴】
2003年生まれ、神奈川県出身
女子美術大学芸術学部美術学科日本画専攻4年

【展示・受賞歴】

【創作活動への思い 】
私は動物が好きなので、普段は動物をモチーフとして日本画作品を制作しています。動物の人間的な感情を動きの中で感じとり、それを作品にしています。動物園で特に、親子や恋人同士など関係性がある動物たちをみると心が温かくなり、とても幸せな気持ちになります。そんな幸せを作品にする事で、作品を見る人にも同じ幸せを感じて欲しいという思いで作品を制作しています。
　動物以外にも自画像や電車の絵を描いたり、様々なモチーフと積極的に向き合って作品を制作しています。
　また、私は暖色系、特に赤色が好きでそれをたくさん使って作品を描きます。また、色味の工夫にもこだわりを持って綺麗な色の重なりと赤色が際立つ見え方を追求しています。