「ベリベリheavy」- 曲山花凜 - ここから展2025

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作家名：曲山花凜
タイトル：「ベリベリheavy」
表現方法：油彩、クレヨン
サイズ：横530mm×縦727mm

【作品について】
最近、自分自身を振り返る機会が増えた。「これから自分はどうなりたいのか」を考えていく中で、「他者から自分はどう見えているのか」を気にするようになってしまい、段々と視野が狭まり息苦しくなっていくのを感じていた。
その気持ちを少しでも軽くしたいと思い、「髪を切る」という行為に重ね合わせて描き始めた。髪を切ることは自分の一部を切り離し重さを捨てることでもあるので、自分の中で考えすぎて整理しきれなくなった考えをケアするように作品と向き合い続けた。
髪を切った後に感じる晴れやかな気持ちや、新しい自分で歩き出す勇ましさをイメージした。
空気感が重くならないように軽やかさを意識しながらも、神聖な雰囲気を表せるように筆を動かした。　　　　　　　　　　　　　　

【略歴】
2001年生まれ、千葉県出身
武蔵野美術大学造形学部油絵学科4年

【展示・受賞歴】
【グループ展】2024年「serendipity」

【創作活動への思い 】
日々生活の中で他者と関わることで生まれた思考や感情をきっかけにして制作をしている。
制作中は1人で自分の思考を整理することを、発表後は自分の中で抱え込んでいたものが作品を通して他者に繋がっていくことを意識している。作品に対するこの感覚が自分を客観視しているようで、凝り固まった頭がクリアになっていく。この制作のサイクルを私はコミュニケーションのようだと捉えている。
また、人々の生活に寄り添った作品を作ることも心がけている。そのため、日常で見かけた風景や行動を自分なりの視点で切り取って絵画に落とし込んでいる。これによって、どこかで見かけたような身近さがありつつも少し不思議な雰囲気を演出できるのではないかと考えている。