「未定」- 芝 いろは - ここから展2025

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作家名：芝 いろは
タイトル：「未定」
表現方法：日本画、水彩
サイズ：F30

【作品について】
わたしの家の近くに、ほったらかしの空き地のような畑があります。農業用ネットで囲われた、無造作でしかしその異質な空間性を、魅力的に彫り出してみたいという試みから、今回の制作を始めました。タッチや模様の遊びは、わたしの内面の表れです。

水性絵の具の、保持性のないところが好きです。画面が常に動くことに、自分の心の動きが試されていると感じます。画材に振り回されることも多いですが、効果的な扱いもできるようになってきました。

わたしはそうやって、絵の具の動きに自覚的になったり、身を任せたりしながら、前述のように、彫り出すように秩序と自由のある空間性を描いています。わたしはわたしの絵が、自分が干渉し得ない、第二の世界であってほしいのです。

【略歴】
2005年生まれ　埼玉出身
武蔵野美術大学日本画学科3年 在学中

【展示・受賞歴】
2024年 8月　第58回埼玉平和美術展内企画展 推薦展示
2025年 3月　三人展『 わたしたちには齟齬がある 』
2025年 7月　三人展『 渚のパビリオン 』
2023年 9月　第58回主体展 入選
2024年 9月　第59回主体展 入選

【創作活動への思い 】
わたしは、身の回りの建築物や公園、景色、昔の写真をもとに制作をしています。思い浮かべるのはいつもそこで暮らす他者の存在感です。

水性絵の具の、保持性のないところが好きです。画面が常に動くことに、自分の心の動きが試されていると感じます。画材に振り回され苦しむことが多いですが、効果的な扱いもできるようになってきました。自分の想像しきれない世界の広がり方を絵の具に託すようになってきました。

わたしはそうやって、絵の具の動きに自覚的になったり、身を任せたりしながら、前述のように、彫り出すように秩序と自由のある空間性を描いています。わたしはわたしの絵が、自分が干渉し得ない、第二の世界であってほしいのです。