
「結。」- 大前美奈 - ここから展2025前期【選抜展】
¥100,000,000 税込
残り1点
作家名:大前美奈
タイトル:「結。」
表現方法:キャンバス/油彩、木炭
サイズ:727mm×606mm
【作品について】
わたしにとっての描くということは、残すという行為そのものです。木炭、絵の具、筆という道具は作者の筆跡、身体性がそのまま拡張して反映できるツールでもあります。
わたしは、身体に残る記憶をテーマに作品を作っています。子どもの頃、わたしの身体はバラバラだと思っていました。手や足、膝をそれぞれ見ることはできても、それが繋がっていると知りませんでした。鏡に映った自分の全身像を理解したとき、に初めてバラバラだった手や足、膝たちを実感することができました。
記憶の中のものは、電車の窓に映る風景のように、曖昧で、刹那的で、無常なものです。そして、最後には色も形も匂いも消えて、質感と手触りだけが残ると思います。
そのようなものを画面の上で残したいと思っています。
【略歴】
2002年生まれ、群馬県出身
武蔵野美術大学油絵学科4年 在学中
【展示・受賞歴】
展示履歴
2023 年「にどみする展」
2023年「Oiiiiiiiil展」武蔵野美術大学芸術祭
2024 年「connect 」五美大交流展 東京芸術劇場ギャラリー1
2024 年「武蔵野美術大学 学生選抜展」 武蔵野美術大学12号館地下
2024 年「第5回 銀座・学生 ARTFESTIVAL」Gallery SIACCA
2024 年「ムサビる」東大和市立第五中学校
2024年「cor」武蔵野美術大学芸術祭
2025年「巡り合い展」五美大交流展 弘重ギャラリー
2025年「◯◯を読まずに食べた、」 ギャラリー国立
2025年「あわいに立つ」ギャラリーzoeee
2025年「第38回日本の自然を描く展」上野の森美術館
受賞歴
2024 武蔵野美術大学コンクール 徳永賞受賞
2025 五美大交流展「巡り合い展」 東京展特別推薦
2025 第38回上野の森「日本の自然を描く展」ニッポン放送賞
【創作活動への思い 】
私の作品は常に⽣きていて欲しいと思っています。街の空気、⼀瞬の⾵景、⼈々の⼼情、、その時、その場所にしかない⼆度と再現できないものを扱っています。それは、ほとんどの⼈が通り過ぎてしまうくらいささいなことかもしれません。それくらい移ろいやすく、不確かなものかもしれません。だからこそ、絵の具の⾊や質感、映像という断⽚的な記憶の⼒を借りて残さないといけないと思うのです。名前のないものごとに形を与え、境界線のないものに輪郭を与え、⼈々に気づいてもらうきっかけを与える。それが私の仕事だと思っています。 ⾃分の感覚と世の中や世界の現象を⾏き来しながら作品を制作しています。時に、私は社会を構成する⼩さな⼩さな分⼦(単位)として職務を全うし、時に超個⼈的であります。私が外へ働きかける。そしてまた外の世界が私へ作⽤し、⾏為を通して応答する。そんな反応ややり取りを楽しみながら⽣まれた不純物が作品だと思っています。私が⼿放した後にも、私の作品はどこかで⽣きつづけてほしいと願っています。
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